had better

まだ私が高校生だったころ、You had better ~(You'd better ~)という表現は「~したほうがよい」という助言というニュアンスで教えられました。

今はどう教えられているのかわかりませんが、英語国人が日本人向けに書いた本や、インターネットで調べてみると、最近は強制的だとか、脅し、だとか、いろいろな意味も持つという説明も付け加えられているようです。このあたりの意味は、英国英語と米国英語でそれぞれ違うという話もあったりして、どれが本当のニュアンスなのか、迷うところです。

私自身の経験としても、20年近く前に、米国人の同僚に、ビジネス上で「You'd better~」を使う場合、相手と喧嘩別れを覚悟しなくてはいけない、などと言われたことを思い出します。

またWe'd better ~などという使い方もありますが、この場合はどういうニュアンスなのでしょうか。

これらのそれぞれに対して統一的に判断できる基準はないものでしょうか。

私自身の現在の結論としては、文脈がすべてだと考えています。
とは言っても、それを決める手がかりはあります。

手元に英国のCollins社の英文法の本がありますが、(主語+had better+動詞原型)について、その裏には、「もし主語が、動詞を実行しなければ、その主語にとって、悪い事態が予想される」ということを話者が想定しているといった説明をしていました。

これがその手がかりだと私は考えています。
この手がかりに基づいて、いくつかの例で、どういう意味をもつのか、考えてみたいと思います。

(1)助言

You'd better take your umbrella.
(You would otherwise get soaked since the forecast called for heavy rain in the afternoon.)

(2)おせっかい(笑)

You'd better take your umbrella.
(You would otherwise get soaked because it's raining heavily outside.)


(3)助言(笑)

"You'd better help your father right now." said my brother.
(You may otherwise loose your allowance next week like me.)

(4)脅し(笑)

"You'd better help your father right now." said my mother.
(I am sure you will loose your allowance next week.)

(5)危惧

"We'd better leave here right now."
(We may otherwise miss the 10:00 train bound for Kyoto.)

(6)典型的脅し(笑)

"You'd better give me your wallet." said the robber.


つまり、主語の人物に予想される悪い事態が話者によって引き起こされるなら「脅し」、第三者ないし、物事により引き起こされるなら、「助言(あるいはおせっかい^^)」ということになると思います。

また主語がWeの場合、話者も主語に含まれますから、助言や脅しということはありえず、話者の危惧をあらわすということになると思います。

なお、「相手の意思を尊重する」言い方のほうが丁寧だという英語の原則があります。しかしこのYou'd better~という言い方はその原則にはすこしそぐわないので、目下の人に対して使うことが多いといわれています。自分の子供に対してだけ使うほうが無難だと思います。

下記の例はインターネットの例から引っ張ってきたものですが、これが脅しか、助言か、難しいところですね(笑)。

 You had better do your homework at once.
 あなたはすぐ自分の宿題をした方がよい。

  • 最終更新:2009-06-17 17:39:53

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