ワルツのナチュラル・スピン・ターンの4歩目から6歩目までをきれいに踊るコツ

3歩目までを物理学を使って説明しましたので、ついでに4歩目から6歩目も説明にトライしてみたいと思います。

3歩目では一番高いところまでライズしましたので、ボディはその分位置エネルギーを与えられたことになります。

このエネルギーをその次のスイング運動の加速に使わない手はありません。

言い換えれば4歩目から6歩目の動きをなめらかな振り子運動にするのが、最も楽に位置エネルギーを運動エネルギーに変換することが出来ますし、見た目にもワルツらしい軌跡を描くことが出来ます。

そういう振り子運動をするためには、4歩目から6歩目まで女子のボディがターンをしながらもボディの軸そのものは自然でなめらかな振り子運動の軌跡を描いていくことが重要です。

その動きを男子が邪魔をすると、きれいな振り子運動が描けません。

上手になってくれば女子の動きを助けてあげるというのもありでしょうが、基本的にはあくまで男子が女性に踊ってもらうという意識を持って、踊ったほうがうまく行くと思います。

しかし、女子にそういう動きをしてもらうために、男子のフットワークは重要な役割を果たします。その注意点は


注意点1

3歩目の終わりから5歩目のライズの終わりまで、二人のムーブメントを大きなワンスイングを描いて踊ること。


注意点2

男子は4歩目左足では内回りですが、その左足をちいさく出すのは厳禁。きちんと3歩目右足に体重をのせてロアーしながら、大きく左足で後退すること。

そうすることによって女子に大きなスイング運動をする余裕を与えることが出来ます。

ここで左足を小さく出してしまってワルツらしいスイングを損なってしまっている男子がいかに多いことか。


注意点3

男子4歩目左足については、テキストのフットワークがTHTと書いてあり、かつピボットと指定されているので、ついつい左足トー(ないしボール)でクルッと回ってしまい、女子を振り回したり、音樂より早く回ってしまう男子をよく見かけます。

しかし、テキストの、そのすぐ下に「第4歩のフットワークはTHTとなっているが実際に回転が行われている間ヒールはフロアにコンタクトしている」とも書いてあります。

これはどういうことかというと、THTのヒールのところでは、ボールとヒールをフロアにコンタクトしたままにすることによりバランスを安定させ、同時に足首は回していくことにより、無理なくボディを回転を継続させるという意味です。

ただし、ここでは女子のスイング運動のエネルギーが男子を回転してくれますから、男子が二人を無理に回転させる必要はありません。

なお、ここでもまだ、女子はワンスイングを継続していますから、テキストには男女ともロアーとは書いていませんが、二人でワンスイングを継続するために実際は若干ロアーする必要があるでしょう。


注意点4

その次の男子5歩目右足前進と女子5歩目左足後ろ少し横へのところは、テキストには「5の終わりでライズ」、さらに6歩目では「アップ、6の終わりでロアー」と指示されています。

アップというのは英語では高い状態を保つという意味で、上昇するという意味はありません。

従って、「5の終わりでライズ」、さらに6歩目では「アップ、6の終わりでロアー」というのは、いわば4、5と平坦な道を走ってきて、5の終わりで土手をかけあがり、6で土手の上で一休みして、6の終わりでかけおりてくるといった動きになります。

いずれの動きも、3の終わりで始めたロアーをすることにより、与えられた運動エネルギーを利用して、5の終わりで土手をかけあがり、それにより与えられた位置エネルギーを利用して、再びかけおりる運動エネルギーに変換させるということになります。


なおナチュラル・スピン・ターンに限らないのですが、スタンダード種目のいずれのどのフィガーであっても、男子がうまく踊れない第一の原因をあげろと言われれば、首が前に出過ぎて、頭の重心が背骨の延長線よりも前に出てしまい、自分で自分のバランスを崩していることをあげます。

とくにターンの時は、きちんと首を伸ばして頭を後ろに持っておかないと、女子のほうに持って行かれてしまいます。

ナチュラル・スピン・ターンの5歩目で男子が女子のほうに引っ張られてしまい、その後の6歩目以降でうまく後退できない男子をよく見かけますが、頭の位置を直さないと、100%といっていいほどうまくできません。


  • 最終更新:2016-07-22 23:16:46

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