ダンス教育学

現在の日本のダンス組織における指導者の育成プログラムにおいては、個人的な偏見かもしれませんが、競技ダンスないしオリンピック種目としてのボールルームダンス(ダンス・スポーツといってもいいが)を上達させる方向での指導法に力を注ぎすぎているように思われます。一方、社交の道具あるいは、音楽とともに踊ることを楽しむための道具としてのダンスをどう教えるかということについては、力が入っているのでしょうか。そこで、そういった視点での教育方法の現状はどうなのか、情報を集めて行きます。


ボールルームの指導法に関する研究


要旨

日本においてボールルームダンスは,その歴史的変遷から競技ダンスを中心に発展してきた。
そのため現在日本においては,既成の型の習得から入り,時間をかけて踊りを研鑽・改良していく指導法が主流となっている。
そこで本研究では,ボールルームダンスの指導法の導入部に着目し,既成の型の習得を中心とする指導ではなく,各種目の持つ音楽性やリズムの特徴,表現感を大切にし,学習者が即興的に交流しながら踊り,その特性を楽しみながら学習を進めるボールルームダンスの指導スタイルを提案し,その重要性を論じることを目的とする。ボールルームダンス指導試案では,以下の 3 点に着目して作成・実施された。

  • 第一に,ダンスの学習を初心の学習者にもイメージしやすい表現と重ね合わせ,
  • 第二に,各種目の特徴のある音楽表現を即興的に交流しながら学び進められる様な構成を試み,特にスムーズな授業の展開を重視した。
  • 第三に,これらの指導試案は,ボールルームダンスの本来の姿に存在する即興の“リード&フォロー”の学習に注目し,学習者がそれぞれのダンス音楽を感じ,全身で表現を楽しみながら展開する点が特徴である。

このような学習を通して,身体的な国際文化交流感覚を身につけるとともに,教育としてのボールルームダンスの新たな方法の可能性が示唆された。



  • 最終更新:2014-06-20 20:28:04

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