クローズドポジションでの男子と女子の相対的位置

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DDDの掲示板で、あるかたが、昔はクローズドポジションでの男性と女性の相対的位置は正面であって、今のように右側に少しずれてはいなかったとおっしゃっていました。


そこで、たまたま機会があって、かの玉置真吉氏の書かれた本を何冊かチェックしてみました。

そうしたら、以下のように書かれている本を見つけました。

書名 モダン社交ダンス
   ヴィクター・シルベスター原著
   日本舞踏教師協会会長 玉置真吉訳補
出版 1932年増補改訂

27ページ

パートナは自分の正面に位するやうに組まなければなりません。即ち両人の両足の爪先が正しく向かひ合っていなくてはならない。只、タンゴの時は少しく右側にずらした方が踊り易い。只困るのは自分より丈の高い夫人と組んだときは行く手の見透しが附かない。此の場合には止むを得ないから、夫人を少し自分の右側にずらせて組むのである。

というように書いてありました。

ついでに、その原著となったと思われる、ヴィクター・シルベスター氏のTherory and Technique of Ballroom Dancing という本(1932年初版)を見たところ、下記のような記載を見つけました。

28ページ

Q.-- Do you hold your partner directly in front of you or slightly on one side?

A.-- For all the modern dances you hold your partner as much in front of you as is comfortable, with exception of the Tango, where you hold your partner slightly more on one side - on your right hip.

と書かれていました。

ということで、当時は、いずれも、男性女性が正面に向きあうことが理想と考えていたようです。

ただし、シルベスター氏の書き方では、comfortable(楽な、無理のない)である限りという条件付きです。それに対して玉置真吉氏の表現では、女性が男性より大きいという条件(例外中の例外でしょうが)を除いては、爪先をそろえなければいけないということのようです。

玉置氏は同じ本の別なページで、「男女の上体は一人のごとく密着していなければならない」(27ページ)とか、「片足が他の足の側を通過するとき、必ず互に擦過せよ」(13ページ)とか、女性は「全く自然に、正しい位置に、頭も亦自然の釣合をとって、男子の右肩越に前方を眺めるやうに直立せよ」などと記載しています。

しかし、「両人の両足の爪先が正しく向かひ合って」、かつ「全く自然に、正しい位置に、頭も亦自然の釣合をとって、男子の右肩越に前方を眺めるやうに直立せよ」なんてことができるんでしょうか。

ちょっと不自然すぎるように思いますけどね。少なくともcomfortableとは言えないと感じます。

  • 最終更新:2010-06-08 06:47:25

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