アンブローズ・ビアス悪魔の辞典 「ダンスをする」

アンブローズ・ビアス悪魔の辞典


有名な批評家(皮肉屋)のアンブローズ・ビアス(1842-1920?)は、「アンブローズ・ビアス悪魔の辞典」の中でダンスをどう皮肉ったか(笑)。

まあ昔も今も変わらないってことかなぁ。


ダンスをする (自動詞)

忍び笑いをするような音楽にあわせて、願わくば、隣人の奥さんか娘さんに腕をまわし、飛び跳ねる。
ダンスにはいろいろな種類があるが、男女両性の参加を必要とするものはすべて著しく天真爛漫であるとともに、悪徳のやからが心から愛するという、この二つの性質を共通に持っている。

原文

To leap about to the sound of tittering music, preferably with arms about your neighbor's wife or daughter.
There are many kinds of dances, but all those requiring the participation of the two sexes have two characteristics in common; they are conspicuously innocent, and warmly loved by the vicious.


責める (Accuse) (動詞)

 他のものを罪があると、あるいは無価値であると断言する。
 もっとも普通なのは、その者を不当に扱ったことに対して、自己を正当化する場合。


賞賛 (Admiration) (名詞)

 他の者がわれわれ自身に類似していることを礼儀正しく認めること


批評家 (Critic) (名詞)

 自分の機嫌を取ろうとする者が誰一人いないので、おれは気難しい男だと自負しているやから


会話 (Conversation) (名詞)

 たいしたこともない頭の中身を披露する雑貨見本市。
 みんな自分の商品を並べるのに頭が行って隣りの人の雑貨には見向きもしない。


議論 (Discussion) (名詞)

 他の人々が間違っているということを確認する手段


異端 (Eccentricity) (名詞)

 他よりも抜きん出ようとする方法であるが、全然金がかからない方法である。
 アホな連中が自分の無能力を強調しようとするために、しばしばこの方法を採用する。


学識 (Erudition) (名詞)

 中身の空っぽな頭蓋骨の中にふるい落とした書物のホコリ。


信念(Faith) (名詞)

 知りもしないくせに、類例のない物事について語る者が言ったことを、証拠がないにもかかわらず信じること。



DDD勝手にダンス流 悪魔の辞典



  • 最終更新:2009-06-27 21:38:12

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